終活

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終活とは

終活とは、生きているうちに自らの終末期や死後に備えて準備をする活動を言います。健康な状態であるうちに、自分や家族が望む最期の状態や葬儀、財産の処分などについて事前に考え、具体的な準備を整えることを目的としています。

終活には様々な活動内容があります。例えば・・・エンディングノートや遺言書の作成・終末期医療に関する要望・葬儀の方法や墓地の選定・財産の整理・保険の見直しなどが挙げられます。終活を通じて、本人や家族が安心感を得るだけでなく、争いや混乱を未然に防ぐことも期待されます。

終活は一般的に高齢者をイメージしますが、健康な状態の若い世代にも推奨されています。自分の死について考え、計画することで、生前の意思が尊重され家族や周囲の人たちとのコミュニケーションが促進されると考えられます。 

 

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 終活の主な内容

終活は、多岐にわたるテーマを含んでいます。これらを一つずつ整理していくことで、未来への不安を減らし、日々の生活をより豊かにすることができます。

◆財産の整理

ご自身の財産を明確にし、どのように管理・継承していくかを考えます。

遺言書の作成▶財産の分配方法を法的に有効な形で残すことで、ご家族間のトラブルを防ぎます。

◎財産目録の作成▶預貯金、不動産、株式、保険など、全ての財産を一覧にまとめます。

◎相続対策▶相続税の負担を軽減するための対策を検討します。

◆身辺整理

身の回りのモノや情報を整理し、デジタル時代の終活にも対応します。

◎デジタル遺品の整理▶パソコン、スマートフォン、SNSアカウント、オンラインサービスのパスワードなどを整理し、ご家族に伝えます。

◎不用品の処分▶今後の生活に必要なモノとそうでないモノを整理します。

◎思い出の品の整理▶誰に、何を託したいかを考えます。

◆医療・介護の意思表示

もしもの時に、ご自身の希望が尊重されるよう意思を伝えます。

◎尊厳死宣言公正証書▶延命治療に関するご自身の意思を明確にします。

◎かかりつけ医への相談▶どのような医療・介護を受けたいか、普段から相談しておきます。

◆葬儀・お墓の準備

ご自身の希望する形で最期を迎えられるよう準備します。

◎葬儀の希望▶形式(家族葬、一般葬など)、規模、参列者などを決めておきます。

◎お墓の準備▶永代供養、樹木葬、散骨など、供養の方法を検討します。

 

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 終活をサポートする専門家

終活は一人で行うには難しい作業も多く、様々な専門知識が必要となります。

◎弁護士▶遺産分割協議や相続に関する法的トラブルの解決

◎税理士▶相続税の申告や節税対策

◎司法書士▶不動産の名義変更や遺言書作成のサポート

◎行政書士▶遺言書作成や各種契約書類の作成サポート